働きたい気持ちはあるのに、保育園に入れないから働けない。
そんな矛盾に直面したのは、私がまさに待機児童問題を経験したときでした。
当時はお店に出勤する仕事をしていたけれど、子どもを保育園に預けられないことには働きに行けない。
だけど、働いていないと保育園の入園条件を満たせない。
いや、どうすればいいの?って話です。
一時保育利用のリアル
一時保育も利用してみたけど、これがまたなかなか大変で。
- 利用できる日数に制限がある
- 料金も決して安くない
- 早く予約しないとすぐ埋まってしまう(しかも予約制)
これじゃあ、安定して働くのは到底ムリ。
子どもはかわいいし、ずっと一緒にいたい気持ちもある。
でも働きたい、少しでも外で社会とつながりたいっていうママの気持ちも、ちゃんと大事にしてほしいなと思ったんです。
在宅ワークに切り替えたら保育園に入れた
悩んだ末に、思い切って在宅ワークに切り替えてみることにしました。
最初は「家で仕事するなら育児もできるでしょ?」ってまた言われるんじゃないかと思いながら申請。
でも、なんとすんなり保育園に入園できてしまったんです。
正直びっくり。
「外で働きたいときはNGで、家で働くって言ったらOKなの?」って。
もちろん、在宅ワークでも子どもとずっと一緒にいられるわけじゃない。
むしろ日中に集中して仕事をするには、保育園に通ってくれていることが必要不可欠でした。
働きたいのに諦めるしかない現実
私が在宅という選択肢にたどりつけたのは、たまたま環境や運に恵まれていた部分も大きいと思います。
でも、誰もがそうとは限りません。
保育園に預けられず泣く泣く仕事を辞めたり、一時保育の枠が取れずに働きに出られなかったり、パート勤務だと点数が足りずに申し込んでも弾かれてしまうこともあります。
そんなママたちが今もたくさんいるんです。
「子育てしながら働くのが当たり前」と言われる世の中だけど、実際はまだまだハードルが高いなと感じます。
もっと「ママでも働きやすい」社会へ
子どもを預けながら安心して働くには、まだまだ社会の仕組みが追いついていないと感じます。
保育園の入園条件をもっと柔軟にしたり、一時保育や認可外、ベビーシッターなどへの補助を整えたりすることが必要。
また、働き方に関係なく、正社員もパートもフリーランスも平等に保育サービスを使えるようになれば、もっと多くのママが「働く」を前向きに選べるはずです。
でも、そんな私たちの小さな声で、国の制度が変わることはない。だからやっぱり自分たちで行動して働き方を変えていくしかないのかもしれない。
在宅ワークという選択肢
保育園に入れないから働けない。
働いていないと保育園に入れない。
そんな矛盾の中で、もがきながら選んだのが「在宅ワーク」という道でした。
もちろん、在宅ワークがすべての人にとって最適な答えとは限りません。
けれど、子育てと仕事の両立が難しいと感じている人にとっては、大きな可能性を持つ選択肢です。
自分のペースで働ける。通勤がないぶん、家族との時間も守れる。
そして何より、「自分も社会とつながっている」と実感できる。
そんな働き方が、確かに存在しています。
今の制度に不満を抱えても、すぐに世の中が変わるわけではありません。
だからこそ、まずは私たち一人ひとりが、自分のための選択をすること。
無理のない形で、自分らしい働き方を見つけていくことが、今できる最初の一歩なのかもしれません。