「家で働きたい」そう思ったとき、すぐに本業を辞めるという選択肢は私にはありませんでした。
生活のためにも収入は必要だし、在宅ワークにすぐ移行できるスキルがあるわけでもなかった。
だから私は、服屋のパートを続けながら、副業としてライティングの仕事を始めることにしたのです。
とはいえ、ただ「ライティングを始めたい」と思っても、すぐに仕事があるわけではありませんでした。
ゼロからどうやって仕事をつくっていったのか?今回は、そのとき私が実際に取り組んだことをご紹介します。
SNSで情報を集め、発信を始めた
当時の私は、SNSのアカウントすら持っていませんでした。
でも、ライティングの仕事を始めたいと思ったとき、「同じような働き方をしている人とつながりたい」「どんな風に仕事を得ているのか知りたい」と思ったんです。
リアルな周囲には、在宅で働く人はほとんどいなかったので、SNSはまさに貴重な情報源。
アカウントを開設して、発信をしながら、ライター仲間と出会うことができました。
発信を続けているうちに、仕事の悩みや葛藤を共有できる場にもなり、心強いコミュニティに育っていきました。
クラウドソーシングで実績づくり
次に私が実践したのは、クラウドソーシングサイトへの登録です。
最初は単価の低い案件しか受けられませんでしたが、「まずは実績をつくる」ことを目的に、小さな仕事を丁寧に積み重ねていきました。
書いた記事はすべてポートフォリオとして残していき、少しずつ信頼と経験を増やしていきました。
その結果、大手Webメディアのファッションジャンルで継続案件をもらえることになり、ライターとしてのベースができたのです。
SNSで「リアルな気持ち」を発信した
SNSの活用は情報収集だけではありませんでした。
私は、仕事を取るためではなく、自分の「リアルな気持ち」を発信するようにしていました。
「うまく書けない」
「納期に間に合うか不安」
「子育てしながらの作業が難しい」
そんな正直な気持ちを投稿していたからこそ、共感してくれる人や応援してくれる人が現れました。
そして、そんな日々の発信を見て「この人に仕事をお願いしたい」と言ってくれる方も出てきて、少しずつお仕事につながるように。
今でも、その頃出会った人たちとのつながりは続いています。
在宅ワークでも人とのつながりが全て。
ライティングの仕事を続けていく中で、自然とアシスタント業務やSNS運用、デザインなど、できる仕事の幅も広がっていきました。
「在宅ワークも結局は“人”がすべて」ということ。
「1人で仕事がしたい」
「人と関わらずに働きたい」
そう思って在宅ワークを目指す人も多いかもしれません。
だけど、実際には人とのつながりがなければ仕事は広がっていきません。
仕事は人によって生まれ、人によって続いていくもの。
誰かと関わることを避けるのではなく、心地よいつながり方を模索していくことが大切なんだと、今は実感しています。